日本の税金の使い道、財政を知る！財政のしくみと役割を知ることも大切

こんにちはnikoshiba（ニコシバ）です。

この「税のしくみ」の続編ですが、集めた税金収入を、国や地方公共団体がさまざまな公共施設や公的サービスを提供していく必要があります。そのために税金などのお金を集めて管理し、必要なお金を支払っていく活動を財政といいます。ここでは財政の仕組みを学びましょう。

日本の税金の使い道、財政を知る！財政のしくみと役割を知ることも大切

税金は、国や地域が生活を良くするために集めるお金です。これによって、学校や公園、医者や警察などのサービスが提供され、みんなが安心して生活できるようになります。それを財政は歳入、歳出という形で予算化して使います。

財政とは安心して暮らせる社会を作ること
財政での歳入歳出をより良い運営のためには
国の財政・財政のしくみと役割
- 歳入の内訳
- 歳出の内訳
国の財政・歳出～社会保障関係費～
- 医療、年金、福祉などのために
- 社会保障関係費の課題
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財政とは安心して暮らせる社会を作ること

税金を集め、それを財政として歳入歳出を考えて、国または地方公共団体が運営していきますが、より良い運営をするためにはどのような心がけが必要かに迫ります。

1. 財政とは？ 財政とは、国や地方などがお金を集めて、公共の施設やサービスを提供するためにお金を使うことを管理することです。日本の財政は、国の財政と地方の財政に分かれています。

2. お金の出し入れ：収入と支出

収入： 国や地方は、税金や国民からのお金を集めています。例えば、所得税や消費税などがあります。これらのお金を収入と呼びます。
支出： 収入から、学校や道路、公園などの公共の施設を作ったり、公共サービスを提供したりします。これらの使うお金を支出と呼びます。

3. 税金とは？

税金： 以前に解説しましたが、国や地方がお金を集める方法の一つで、みんなが一緒に協力して社会を維持するためのお金です。例えば、働いたり商品を買ったりするときに少しずつ取られます。

4. 財政のバランス

財政は、収入と支出がバランスしていることが大切です。使うお金が集めるお金よりも多いと、借金が増えてしまいます。逆に、集めるお金が使うお金よりも多いと、余ったお金ができます。

5. 公共サービスとは？

公共サービス： みんなが利用するために、国や地方が提供するサービスや施設です。例えば、学校、病院、図書館、公園などがあります。

6. なぜ財政が大切なのか？

財政がバランスしていると、みんなが安心して生活できる環境が整います。公共の施設やサービスが提供されることで、みんなが健康で幸せな暮らしを送ることができます。

簡単にまとめると、財政はお金の管理で、税金を集めて公共の施設やサービスを提供するためにお金を使います。大切なのは、収入と支出がバランスしていることで、安心して暮らせる社会をつくることです。

財政での歳入歳出をより良い運営のためには

税金を集め、それを財政として歳入歳出を考えて、国または地方公共団体が運営していきますが、より良い運営をするためにはどのような心がけが必要でしょう。

より良い運営をするためには、国または地方公共団体はいくつかの心がけを持つことが重要です。以下に、そのポイントをいくつか挙げてみます。

透明性と説明責任： 政府は、税金の使途や公共サービスの提供に関する情報を明確かつ分かりやすく発信し、市民に対して説明責任を果たす必要があります。これによって市民は政府の活動を理解し、信頼感を持つことができます。

予算の適正な編成： 財政の運営において、予算を適正に編成し、無駄な出費を抑えることが大切です。効率的で効果的な支出を心がけることで、限られた予算を最大限に活用できます。

市民参加とフィードバックの取り入れ： 市民の声を尊重し、予算編成や政策決定において市民参加を促進することが重要です。市民のニーズや期待に応えることで、より効果的かつ持続可能なサービスを提供できます。

効果測定と評価： 提供された公共サービスの効果を測定し、評価することで、そのサービスの品質向上や必要な修正を行うことが可能です。効果的なプログラムやサービスに予算を割り当てることができます。

長期的な視野と持続可能性： 財政運営は将来を見据えたものであるべきです。将来の世代も同じように公共サービスを享受できるように、持続可能な予算編成や政策策定を心がけることが重要です。

危機管理と予備力の構築： 突発的な事象や災害に備え、十分な予備力を確保することが必要です。予期せぬ事態に対処するための計画を立て、適切な備えをすることで、公共サービスの継続性を確保できます。

これらの心がけを持ちながら、透明性や効率性を重視し、市民とのコミュニケーションを大切にすることで、より効果的で市民にとって有益な財政の運営が可能になります。

ここからは国税庁のページから

国の財政・財政のしくみと役割

私たちが健康で豊かな生活を送るためには、国や地方公共団体がさまざまな公共施設や公的サービスを提供していく必要があります。そのために税金などのお金を集めて管理し、必要なお金を支払っていく活動を財政といいます。
国の収入・支出は4月から翌年3月までの期間（会計年度）で計算し、この1年間の収入を「歳入」、支出を「歳出」といいます。それでは、内訳をみてみましょう。

歳入の内訳

令和5年度の歳入は、当初予算で約114兆円であり、その約61％（69兆 4,400億円）は所得税や法人税、消費税などの「租税・印紙収入」、約31％（35兆6,230億円）は「公債金」、つまり国の借金となっています。

国の一般会計歳入額　内訳（令和5年度当初予算）

1年間の歳入の内訳を示しています。「租税・印紙収入」と「公債金」の割合に注目してみましょう。

【豆知識1】

印紙収入の主なものは「印紙税」といい、私たちが契約書、領収書などの文書を作成したときにかかる税金です。契約書の内容や契約金額などによって、税率が定められています。たとえば土地や住宅を購入した場合にかわす契約書には通常、印紙が貼られています。この印紙代が印紙税として国の収入になっているのです。

【豆知識2】

国の会計は、一般会計と特別会計からなっています。
一般会計とは、国の基本的活動を行うのに必要な歳入、歳出を経理する会計のことをいいます。
特別会計とは、国が行う特定の事業や資金を運用する等の目的で一般会計と区分して設けられた会計のことをいいます。

歳出の内訳

令和5年度の歳出は当初予算で約114兆円であり、歳出総額から国債費及び地方交付税交付金等を除いたものを一般歳出といい、社会保障関係費、公共事業関係費、文教及び科学振興費等で一般総額の約64％を占めています。

国の一般会計歳出額　内訳（令和5年度当初予算）

1年間の歳出の内訳を示しています。
「社会保障関係費」「公共事業関係費」「地方交付税交付金等」の割合に注目してみましょう。次は、歳出の内訳について、詳しく調べてみましょう。

国の財政・歳出～社会保障関係費～

国会で決められた予算により、歳出の内訳、つまり税金の使いみちが決まります。
国の歳出のうち、一番多く使われているのは、社会保障関係費です。
私たちの健康や生活を守るために欠かせない社会保障とはどのようなものでしょうか。

医療、年金、福祉などのために

社会保障とは、私たちが安心して生活していくために必要な「医療」、「年金」、「福祉」、「介護」、「生活保護」などの公的サービスのことをいいます。

国民医療費の公費負担額総額	16兆 4,991億円
国民一人当たり	約 130,794円

日本の社会保障は、 1960年代には失業対策や生活保護などが中心でした。
その後、次第に医療保険や年金制度などの社会保険や、老人福祉を中心とする社会福祉、介護などに重点が移ってきました。

社会保障給付費の推移

社会保障給付費の推移と内訳を示したグラフです。
医療や年金の増加に注目しましょう。

社会保障関係費の課題

日本は急速に高齢化が進み、社会保障の給付と負担が経済の伸びを上回って増大すると見込まれています。
将来にわたって経済・財政と均衡のとれた社会保障制度を安定的に持続させるためには、制度の構造改革を進めていく必要があります。

国税庁　参照抜粋https://www.nta.go.jp/taxes/kids/hatten/page04.htm?

財政はお金の管理で、税金を集めて公共の施設やサービスを提供するためにお金を使います。大切なのは、収入と支出がバランスしていることで、安心して暮らせる社会をつくることです。

税金は、国や地域が生活を良くするために集めるお金です。これによって、学校や公園、医者や警察などのサービスが提供され、それを財政は歳入、歳出という形で予算化して、みんなが安心して生活できるようになるように考えられますが、方向性を間違えると、様々な問題が起きていきます。

上記のように、財政を知ることで支払った税金がどのように使われているのかが分かります。国民自らも注意深く知っておくべきことなのかも知れません。