こんにちはnikoshiba(ニコシバ)です。
先日、円安で1ドル121円を付けた為替レートですが、1ドル125円まで行くのではと言われています。果たして、小売の立場で、商品価格はどうなるのでしょう。
100円ショップは維持できるのか?物価はどこまで上がる
日米の金利差拡大を背景に円安が進んでいるのと、そして、ロシアのウクライナ侵攻なども相まって、資源価格の高騰に拍車をかけています。これらにより、小売業、特に100円均一や300円均一店としてはどのような対応になるのでしょう。
小売業は資源高騰、円安で、どのような対応をするのか
日本経済新聞によりますと、「円相場の下落に歯止めがかかりにくくなっている。
22日の外国為替市場では一時、1ドル=121円台と2016年2月以来ほぼ6年ぶりの円安・ドル高水準を付けた。円安による輸出促進効果が薄れ、稼いだドルを円に替える円買い圧力が強まりにくい。
低金利の円を調達して海外で運用する取引を巻き戻す「有事の円買い」も鳴りを潜めた。15年に付けた1ドル=125円台への下落観測も高まっている。」とあります。
為替レート円安のメリット、デメリット
為替レートのアバウトな推移ですが、2010年1ドル88円の時代もあったのですが、近年の為替レートでは、2016年1ドル108円 、2019年109円、2020年106円、2021年109円、2022年115円となり、今回一瞬1ドル121円と円安が進んでいます。
上記での、日米の金利差拡大を背景に円安が進んでいるのと、そして、ロシアのウクライナ侵攻なども相まって、資源価格の高騰に拍車をかけています。
円安のデメリットがメリットを上回るのではとの懸念があります。この為替変動が日本経済に大きな影響をもたらし、業種別の企業収益や雇用者所得に対する円安ドル高の影響は大と思います。
日本経済としては輸出面では輸出先では商品価格が下がり、海外での競争力も強くなるメリットもありますが、最近の日本の全体の輸出高は以前と比較すると減っています。
また、輸入においては、最近ニュースでも値上げラッシュが続いていると言われていますが、原材料高にプラス、円安によりさらに輸入仕入れ価格が高騰する可能性があります。
小売業は原価高をどう対応する
小売業の立場からでの考え方ですが、円安になると輸入品の価格が高くなります。ここでは輸入商品の原価計算からどのくらいの価格アップになるかの計算をしてみました。
輸入品の原価計算
例えば、中国から輸入した商品を日本で販売するとします。
現地商品コスト(パッケージ含む)+現地運賃+船賃(航空貨物の場合は空輸代)+輸入関税+港などからの国内運賃+倉庫代
と、なります。その全体の輸入原価(コスト)に自社の利益を載せて商品販売価格になります。商品により様々ですが輸入コストの6倍から10倍の販売価格(一般のお客様への)設定になるのです。
実際に現地価格は輸入レートによるので為替レート(ドル円の先物予約買い等により実際は変動があります)が適用されます。
この時に1ドルの現地商品原価価格(コスト)が昨年109円で買えた商品が121円となります。輸入コストで12円も上がると、アバウトな計算ですが、約650円から1090円(輸入コストの6倍から10倍とした場合)の商品売価に72円から120円の売価を上乗せしないと成り立たない計算になるのです。
なので、約650円から1090円の商品価格は、販売価格が約700円から1200円になる計算になります。
まして、原油高で船賃などの値上げも相まって、それらを上乗せし値上げをするか、企業努力をするか、現地でのコスト交渉をするかになります。
最近ではとても便利になった100円ショップはどうなるんでしょう。庶民の暮らしにはなくてはならない存在になった100円ショップに頑張って欲しいものです。
このような時に、これ幸いと、中には便乗値上げをしてくる業者さんもありますが、こんなことはやめて欲しいですよね。
今後は家計も考えて円安に対応を
輸入商品の価格が上がったり、海外旅行は不利になったりするかもしれません輸入企業が海外から1ドルの商品を仕入れるのに上記のように109円あれば良かったものが、円安で121円必要になったら、その分、お店で売る際の値段も上がる可能性が高いのです。
そうなると、家計の負担も増えることになりますよね。海外旅行でお買い物をする場合も、1ドルの金額が109円から121円になるので、今まで以上の円を払わないと欲しいものが買えなくなります。
以前の日本なら、輸出が多かったのですが、現在の日本では輸入に頼る部分が多く、今後の日本は試練が予想されます。政府や金融などの経済対策によりできるだけ負の影響を軽減して欲しいものですね。
個人でも、資産の目減りをしないように、現金の目減りが考えられますので、株、土地や金、外貨などの勉強をして資産保全をする必要がありますね。
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今回のコロナ禍で、医療従事者と関連の方々のご苦労に頭が下がります。感謝をしたいです。皆様も感染対策をなさって大変な生活だと思います。これ以上、感染が拡大しないことを祈っています。
そして、経済は大変な状況ですが、中小企業、個人企業の方々のヒントになり、業績が回復され、スマイルライフになれますようにお祈り致します。
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