こんにちはnikoshibaです。
マーケティングから商品MDが決まれば、いよいよ店舗計画や、商品の導入、そして、スタッフ教育などが同時に始まり、販促などを仕掛けてOPENに向けての開始です。
小売店、専門店の店舗内装の手法、考え方が分かると売上アップが可能なんです
商品MDに基づいての店舗内装計画についてご案内します。店舗の内装はコンセプトに応じてどの様に考えて内装されていくのか、そのことを知っておかねばなりません。それを理解していることで、レイアウトや棚割りなどもスムーズに一体化したアイデアが出せ売上アップに繋がると思います。
店舗の内装工事についてですが、内装外装をするにはコンセプトを決め、どの様なお店にするのか、どの様な商品の販売なのかなどの商品MD戦略に則ってプランニングや工事に当たらねばなりません。では手順からご説明しましょう。
ここではショッピングセンターなどへの入居の際の中古物件(居抜き店舗の場合)での新店内装の手順をご説明します。デベロッパーと難しい交渉などがありますので、これを覚えておくと他での新入居店舗は簡単にできます。多分、この交渉ができる内装店は限られているので必見です。
下記の項目は内装業者への指示出しに必要なので覚えておきましょう。
イ 現場採寸
1)出来れば白図をもらっておきます。白図(場所の平面図で、芯から芯迄の図)
2)壁・床が既存のまま使えるかチェック
壁が、使えそうにない場合、基本的にクロスがはれる状態にしてもらうので、プラスターボード下地にしてもらう ようにデベロッパーに交渉します。
床は、そのまま残せる場合は残してもらうが、もし合わない床なら、床材をはがしてもらい下地が平らになっているかチェック、凸凹であれば補修の依頼をデベロッパーにすることができます。
3)天井部分
基本照明の確認、ダウンライト・スポット等で生かせるものは置いていてもらう。天井のジプトーン下地に穴があいてないかを確認し空いていたら補修してもらうことがができます。
4)床寸法
壁周りの寸法を一ヶ所ずつ全べてを測る。計った後、縦・横(一番長いところ)の採寸をして、壁周りの採寸があっているか チェックする必要があります。
5)壁寸法の高さ
壁の高さを測り、下がりの部分があればそこからの寸法を採るようにします。
※これは知識として覚えておくと便利です。クロスなどを貼る場合に、現場では高さを測り、クロスの横幅900mmを1巾として幅数を数え、高さの違うところはその高さで、その横幅数を数えるのです。数えた幅数に高さをかけるとアバウトのメーター数を出しておくこともできますし、大きな柄のクロスを貼る場合は柄のイメージもできます。
6)コンセント位置を測ります(ついている位置と高さ)
7)正面,側面にたれ壁があれば、その部分の下がりと厚さを測ります。
8)天井(天井伏図があれば測らなくても良い)
点検口、基本照明、エアコン、スポット、ダウンライト、スプリンクラー、排気口の位置を測ります。
9)分電盤の位置と高さ、大きさ。奥行きを測ります。
その他内容については、デベロッパーの担当と交渉するのですが、詰めが甘いと自社の負担になるケースや二度手間で会社の損失になりますので、損失を出さないよう細かい部分まで交渉しておく必要があります。
(注)養生等は前の店が退店工事時にそのままにしてもらうか、どこでもデベロッパーの方でしてもらっていると交渉。 エアコンのスイッチが店舗内についている場合は、電気代等負担にならないか必ず確認する。
デベロッパーと交渉した内容を細かく上司に報告することも重要です。(後日、大きな損失になるのを防ぐために重要)
ロ 図面の作成(1/50)
(平面図の作成)白図に基づき
1)レジ位置を決める。
2)主通路の幅を取る。最低900mm~1200mmが理想。
3)サイドの什器をとりあえず置く。
4)正面入り口(モール柱を立てる場所)を決める。
サイド什器及び通路を決めながらモールの位置を決定する。(一番重要なポイント、動かしがきかないので)
5)サブ通路は、700mm~900mmでよい。
レジ前は、1200mm~1500mm必要。
6)レイアウトを考え最終チェックし、各什器の位置を決定する。
7)什器図
各什器の寸法を確定し、その什器を使うか、品番及び寸法の記入
8)立面図
正面から見た図、左側面、奥面、右側面を記入
9)電気配線図
10)天井伏図=天井を平面にした図面
レイアウトなどはこちらを参考になさってください。
◉照明(最重要です。あくまでここでは一般的な考えと思ってください。)
この照明(FL灯、スポット、ダウンライトなどにより大きく内装イメージが変わりますので、コンセプトで判断しましょう。あとは什器や壁などの隠し照明でお店の高級感や、商品の見せ方を変えたりできるので照明に関しては最新の注意を払いましょう
(イ) スポットライト(天井が低い場合や、スポットを目立たない様にする場合などはダウンライトを使います。)照度が少ない場合は、増やしたりしますので取り付け位置を図面に書くようにします。
※位置の決め方(あくまで下記は一般的な考えで書いてますすがレイアウトにより大きく位置が変わります)
一般的には店の奥壁部から1200mm前後の位置。考え方として下記は例として什器の奥行きが450mm通路が900mmとしての考え方ですので、通路幅、什器奥行きなどで調整をしてください。
縦付けの場合は、各通路の中央部分にスポットダクトを取り付け、棚代の高さなどを考えて照明の高さを決め、横付けの場合は、一番奥のスポットダクトより2400mm前後の距離を置き手前のスポットまたはダクトの位置決めをします。連続で取り付ける場合の 幅は1200mm以上あけて次のダクトをつけると良いです。 正面の位置にスポットがなければモールの裏側に取り付けたり、ダウンライトを付けたりします。
(ロ) 蛍光灯(FL灯)
蛍光灯ですが専門用語ではFL灯と言いますが、こちらは基本照明で埋め込み型が店舗では一般的になってきました。全体に照度を取る考え方なので、スプリンクラーや、案内灯、エアコンなどの取り付け位置を確認して配置極めをします。業種や商品の見せ方によって照度や、昼光色、白色などの照明カラーを考える必要があります。
(ハ) コンセント
レジ周りの3個口のコンセントを最低2個は必要です。インショップの場合はデベロッパーのPOSやクレジットカード端末などの設置が必要なのでまだ増やす必要があります。
通常は壁周り7〜8mに1個程度だと思いますが、業種によっては多く必要です。取り付けの高さ位置は、下から60㎝(什器のストックなどの高さで考えます)のところが標準です。
(ニ)分電盤
レジ周りの上部か、ストックルームで目立たない場所で、 スイッチ分けをします。用途別に1箇所(省電力の場合は2〜3個に分ける)で配線をします。
例えばスポット(ダクトの場合はダクトへ)ダウンライトなど1箇所〜2箇所、FL灯1箇所〜2箇所、コンセント1〜2箇所、レジ上照明1箇所などと、隠し照明、什器照明、予備と考えます。
◉工事の手配
工事スケジュールの作成
期間が短期の為、手配ミスは絶対にしないように何度も確認する。
(一つの手配ミスが、大きな損失になります)
図面上により、養生工事、木工事、造作工事、ペンキ工事、電気工事、床工事、クロス工事を、どのような順序で行うか考える。一番肝心なことは、工事日程をオープンの日より逆算して決めて、各職人さんを必ず手配しておくようにします。
- 養生工事(中古店、居抜き店舗の場合)
出来るだけ、退店店舗時の養生をそのまま使わせてもらうか、デベロッパーに養生幕をつけてもらう(養生幕は実際の開口部より50cmほど外側につけてある)
- 電気配線工事
コンセント、スポット、蛍光灯の取り付け及び分電盤からの引き込み
- ペンキ工事(額縁周りやその他)
1.クロス工事
壁周りが主だが、什器など後ろが見えるところにも貼る場合もある。必ず防炎ラベルの取れる業者で施工を依頼します。
- 床工事
ウッドタイル関連工事、入り口の目地部分の注意。2.5mmの床に下がりがあるか、なければ入り口にへの字押さえ等の金具を取り付ける。
- 木工事、造作工事
モール柱、モールルーバーや、作り付け部分の造作工事
- ペンキ仕上げ工事
モールのペイント、その他
- 電気器具の取り付け什器搬入(組み立て)電話工事(必ずデベロッパーとNTTに手配しておく。日時指定で)
上記手順で工事手配しますが、納期がない場合臨機応変に入替え出来るものは入れ替えをお願いすると良いです。
一番の注意は、工事職人さんの日程などの手当をしておくこと、それと、工事商品の手配を納期に合わせて必着するようにします。工事商品がなければ大変なことになるので在庫確認をし取り置き手配が必要になりますので、ここは何度も在庫などを確認しておきましょう。
以上が、店舗内装の知識になりますが、こちらを知っていることで、レイアウトミスなどがなくなり、自分のアイデアも多く出せるので、売上作りに大きく貢献できるでしょう。
コロナ禍ですが、先の項に書きましたが感謝の気持ちであなたも幸せになれるんです「幸せホルモン」をたくさん分泌し、健康に留意しスマイルライフを目指しましょうね。(^^)
国民一人一人が、三蜜を避け、手洗いや、うがい、マスク着用などの徹底をして、自己免疫を高めて感染を防がないとと思います。皆様が感染されないことを祈っています。
緊急事態宣言で規制をされた業者さんの嘆き、苦しみは想像を絶する
【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!
今回のコロナ禍で、医療従事者と関連の方々のご苦労に頭が下がります。感謝をしたいです。皆様も感染対策をなさって大変な生活だと思います。これ以上、感染が拡大しないことを祈っています。
そして、このサイトは小売業や、日頃の健康に関すること、そして、ミニ旅など、スマイルライイフを過ごすためのことなど書いています。
飲食業者さん、旅行業界、小売業など、経済は大変な状況ですが、こちらのサイトが、中小零細企業、個人企業の方々のヒントになり、業績が回復され、スマイルライフになれますようにお祈り致します。
マイルの有効期限は無期限!【MileagePlus JCBカード】
nikoshibaの「事業概要」をご案内していますので、こちらをクリックなさってください。専門店、小売店を開業したい方は、全体像のショップ販売戦略、販売POS&受発注アプリ編で、細部の実践マニュアルは、専門店マニュアル で順を追ってご説明させていただきます。
◉ABCSアプリ、小売店、その他のご質問などは、このHPの「お問い合わせ」からお願いします。