前の記事でもお伝えした通り、スマホはランサムウェアや突然の故障で使えなくなることがあります。そうなったとき、「あの写真が！」「あの連絡先が！」と困らないように、必ず「バックアップ（控え）」を取っておきましょう。
【スマホが壊れても安心！】iPhone・Android別「データバックアップ」超簡単ガイド
ここでは、あなたのスマホのデータ（写真、連絡先、設定など）をインターネット上の安全な場所（クラウドと呼びます）に保存する方法と、新しいスマホに移す方法、バックアップを、機種別に分かりやすくご説明します。
目次
iPhone/Android別バックアップが何故必要？
スマホのランサムウェア被害は急増中。特に高齢の方が危ないです。画面ロックや身代金要求など感染のサインと、「不自然なものは触らない」など必須の対策を解説。iPhone/Android別の超簡単なバックアップ手順も紹介します。
写真が人質に？スマホのランサムウェア感染と「身代金を払わない」ための対策
スマートフォンは今や生活に欠かせない「宝箱」です。家族や友人の写真、大切な連絡先、毎日の記録…すべてが詰まっています。
しかし、もし、ランサムウェア被害にあったり、スマホを紛失したり、故障したり、あるいは水没させてしまったら？ せっかくの情報が一瞬で消えてしまうかもしれません。
そうならないために必要なのが「バックアップ（データの控えを取ること）」です。
バックアップは、もしもの時の「お守り」であり、「保険」です。この機会に、ご自身のスマホで簡単にできるバックアップ方法をしっかりマスターしましょう！
💡 なぜバックアップが必要なの？【たった3つの理由】
ランサムウェア対策に最強：もしスマホがランサムウェアに感染してロックされても、バックアップがあればスマホを初期化（まっさらに）した後、データを元に戻すことができます。身代金を払う必要がなくなります。
「設定が難しそう…」と敬遠されがちなバックアップですが、その重要性は計り知れません。
- 最大の保険：故障や紛失でデータが消えない
- スマホが突然壊れたり、どこかに置き忘れたりしても、大切な写真や連絡先はインターネット上の安全な場所（クラウド）に残っているので安心です。
- 機種変更が驚くほどスムーズ
- 新しいスマホに買い替えるとき、手動でアプリを入れ直したり、設定し直したりする手間がほとんどなくなります。バックアップからそっくりそのままデータを新しい機種に移せます。
- セキュリティ対策の土台
- 悪質なウイルスやランサムウェアに感染してスマホを初期化（まっさらに）せざるを得なくなった場合でも、バックアップがあれば、データだけを元通りに戻すことができます。
📱 iPhone（アイフォン）編：iCloudで自動バックアップ
iPhoneは、Appleが提供する**「iCloud（アイクラウド）」**というインターネット上の金庫にデータを預けるのが最も簡単でおすすめです。
設定を一度済ませれば、自動でバックアップしてくれます。
ステップ1：自動バックアップを「オン」にする
| 手順 | 操作 | 確認・注意点 |
| 【準備】 | Wi-Fiに接続し、充電器を挿しておきましょう。 | バックアップはインターネット接続が必要です。 |
| １． | ホーム画面の**「設定」**（歯車のマーク）をタップ。 | |
| ２． | 画面の一番上にある**「あなたの名前」**（Apple ID）をタップ。 | |
| ３． | **「iCloud」**をタップ。 | |
| ４． | **「iCloudバックアップ」**をタップ。 | |
| ５． | 「このiPhoneをバックアップ」のスイッチを「オン」（緑色）にする。 | これで自動バックアップの設定は完了です。 |
| ６． | **「今すぐバックアップを作成」**をタップする。（任意） | 今すぐ最新の控えを取りたい場合のみタップします。 |
ステップ2：新しいiPhoneへのデータ移行（復元）
新しいiPhoneを買ったら、初期設定の途中で簡単にデータを戻せます。
- 新しいiPhoneの電源を入れ、初期設定を進めます。
- 「Appとデータ」の画面が表示されたら、「iCloudバックアップから復元」をタップします。
- あなたのApple IDとパスワードを入力してログインします。
- バックアップの一覧から、日付が一番新しいものを選んでタップすれば、データが自動で新しいiPhoneに移ります。
ステップ６で作成が完了すると、「最後に作成されたバックアップ」の欄に、今の日付と時刻が表示されます。この時刻が新しければ、ちゃんとデータがiCloudに保存されています。
📱 iPhone (iCloudバックアップの場合)
iPhoneで最後にバックアップが作成された日時を確認する手順は、以下の通りです。
- ホーム画面の**「設定」**（歯車のマーク）をタップします。
- 画面の一番上にある**「あなたの名前」**（Apple ID）をタップします。
- **「iCloud」**をタップします。
- **「iCloudバックアップ」**をタップします。
この画面の**「今すぐバックアップを作成」ボタンの下に表示されている、「最後に作成されたバックアップ」**という項目の日付と時刻を確認してください。この日時が新しければ、最新の控えがiCloudに保存されています。
📱 Android（アンドロイド）編：Google Oneで自動バックアップ
Androidスマホは、Googleのサービスを利用してバックアップします。あなたの**Googleアカウント（Gメールのアドレスなど）**にデータが保存されます。
ステップ1：自動バックアップを「オン」にする
| 手順 | 操作 | 確認・注意点 |
| 【準備】 | Wi-Fiに接続し、充電器を挿しておきましょう。 | Googleアカウントとパスワードを準備しておきましょう。 |
| １． | ホーム画面の**「設定」**（歯車のマーク）をタップ。 | |
| ２． | 画面を下にスクロールして**「Google」**をタップ。 | |
| ３． | **「バックアップ」**をタップ。 | 機種によっては「バックアップと復元」の場合もあります。 |
| ４． | 「Google One バックアップ」のスイッチを「オン」（緑色）にする。 | これで自動バックアップの設定は完了です。 |
| ５． | **「今すぐバックアップ」**をタップする。（任意） | 今すぐ最新の控えを取りたい場合のみタップします。 |
ステップ2：新しいAndroidへのデータ移行（復元）
新しいAndroidスマホを買ったら、初期設定の途中でデータを戻せます。
- 新しいAndroidの電源を入れ、初期設定を始めます。
- 「アプリとデータのコピー」のような画面で、「クラウドからの復元」を選びます。
- あなたのGoogleアカウント（メールアドレスとパスワード）を入力してログインします。
- バックアップの一覧から、日付が一番新しいものを選んでタップすれば、データが自動で新しいスマホに移ります。
ステップ５で作成が完了すると、「最終バックアップ」の欄に、今の日付と時刻が表示されます。この時刻が新しければ、控えがGoogleのクラウドに保存されています。
🤖 Android (Google Oneバックアップの場合)
Androidで最後にバックアップが作成された日時を確認する手順は、以下の通りです。
- ホーム画面の**「設定」**（歯車のマーク）をタップします。
- **「Google」**をタップします。（機種によっては画面下部にあります）
- **「バックアップ」**をタップします。
この画面の**「Google One バックアップ」の項目内に表示されている「最終バックアップ」**の日付と時刻を確認してください。この日時が新しければ、最新の控えがGoogleアカウントに保存されています。
🍎 AndroidからiPhoneにデータを移すには？
もしAndroidからiPhoneに機種変更する場合でも、**「Move to iOS（ムーブ トゥ アイオーエス）」**という専用のアプリを使えば、データを簡単に移行できます。
- 古いAndroidに「Move to iOS」アプリを入れる。
- 新しいiPhoneの初期設定で「Androidからデータを移行」を選ぶ。
- 画面の指示に従って、2台のスマホを近づけて番号を入力するだけで、データが自動で移動します。
バックアップは、もしもの時の「保険」です。年に数回、または大切なイベントの後などには、意識して「今すぐバックアップを作成」をタップする習慣をつけておくと安心です。
⚠️ バックアップを完璧にするには「LINE」のトーク履歴
「LINE」のトーク履歴は、上記のiCloudやGoogle Oneのバックアップとは別に設定が必要です。
LINEアプリを開き、「設定」 → 「トーク」 → **「トークのバックアップ・復元」**の順に進み、「今すぐバックアップ」をタップしておきましょう。
この簡単なひと手間で、あなたは大切なデータを守ることができます。年に数回、大きな旅行の後などには、「今すぐバックアップ」のボタンを押す習慣をつけておくと、より安心です。
まとめ
YouTubeでもご紹介しましたが、12月に施行される『スマホ新法』で脅威が増すかもしれません。ランサムウェアなどの脅威からスマホ、あなたの身を守るためにも、必ずバックアップを確認してくださいね。
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