厚生労働省が2月5日に発表した「毎月勤労統計調査2024年分結果速報」によると、現金給与総額(事業所規模5人以上)での実質賃金指数は、前年から0.2%の減少となり、3年連続での前年比マイナスとなった。ただ、現金給与総額(同規模)は前年比2.9%増の34万8,182円となり、33年ぶりの高い伸びとなった。と、ここでは消費者物価との兼ね合いを考えてみました。

あなたの給料、本当に増えてる?実質賃金3年連続マイナスで家計ピンチ!
名目賃金は33年ぶりの高い伸びを示していますが、消費者物価指数も高い水準で推移しており、物価上昇に賃金の伸びが追いついていない状況です。厚生労働省の「毎月勤労統計調査2024年分結果速報」と、2024年から2025年にかけての消費者物価指数の伸びを比較すると、以下の問題点が指摘できます。
目次
実質賃金と消費者物価
実質賃金の伸び悩み
- 名目賃金の伸びと物価上昇のギャップ:
- 名目賃金は33年ぶりの高い伸びを示していますが、消費者物価指数も高い水準で推移しており、物価上昇に賃金の伸びが追いついていない状況です。
- そのため、実質賃金は3年連続で前年比マイナスとなり、労働者の購買力が低下していることが懸念されます。
- 今後の見通し:
- 2025年も消費者物価指数は高止まりが予想されており、賃上げ率がこれを上回らない限り、実質賃金の改善は見込めません。
- 実質賃金の伸び悩みが続けば、個人消費の低迷につながり、景気回復の足かせとなる可能性があります。
消費者物価指数の影響
- 生活への影響:
- 消費者物価指数は、食料品やエネルギー価格の上昇など、私たちの生活に直結する指標です。
- 物価上昇が続けば、家計の負担が増し、生活水準の低下を招く可能性があります。
- 賃上げへの影響:
- 企業は、物価上昇を考慮して賃上げを行う必要がありますが、業績によっては十分な賃上げができない場合もあります。
- また、中小企業や非正規労働者など、賃上げの恩恵を受けにくい層も存在します。
問題点
下記の総務省統計局統計調査部消費統計と、労働政策研究・研修機構調べの実質賃金指数が3年連続で前年比マイナスでの影響、問題点を考えてみました。
- 名目賃金は上昇しているものの、消費者物価の上昇に追いつかず、実質賃金が低下している。
- 実質賃金の低下は、労働者の購買力低下、個人消費の低迷、景気回復の遅延につながる可能性がある。
- 消費者物価の上昇は、家計の負担増、生活水準の低下を招く可能性がある。
- 賃上げは行われているが、物価の上昇に追い付かず、中小企業や非正規労働者など、賃上げの恩恵を受けにくい層も存在する。

生活が苦しくなる!知っておきたい物価上昇と実質賃金が下がる本当の理由
2020年基準 消 費 者 物 価 指 数 全 国 2025年(令和7年)1月分
概 況
(1) 総合指数は2020年を100として111.2
前年同月比は4.0%の上昇 前月比(季節調整値)は0.5%の上昇
(2) 生鮮食品を除く総合指数は109.8
前年同月比は3.2%の上昇 前月比(季節調整値)は0.4%の上昇
(3) 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は108.5
前年同月比は2.5%の上昇 前月比(季節調整値)は0.3%の上昇


総務省統計局統計調査部消費統計課
物価統計室物価指数第一係・第二係
総務省ホームページ参照 https://www.stat.go.jp/data/cpi/index.html
実質賃金指数が3年連続で前年比マイナス
――厚生労働省「毎月勤労統計調査2024年分結果速報」
2025春闘を取り巻く情勢
厚生労働省が2月5日に発表した「毎月勤労統計調査2024年分結果速報」によると、現金給与総額(事業所規模5人以上)での実質賃金指数は、前年から0.2%の減少となり、3年連続での前年比マイナスとなった。ただ、現金給与総額(同規模)は前年比2.9%増の34万8,182円となり、33年ぶりの高い伸びとなった。
規模30人以上は2年ぶりにプラスに転じる
2020年平均を100とした実質賃金指数を、現金給与総額でみると、事業所規模5人以上では99.4となり、前年から0.2%減少した。一方、規模30人以上では99.0で、前年に比べ0.1%増加し、2年ぶりにプラスとなった(図表)。
図表:実質賃金指数の前年比の推移(現金給与総額)
(公表資料から編集部で作成)
現金給与総額は規模5人以上、30人以上ともに33年ぶりの高い伸び
名目賃金(1人平均)の状況をみていくと、就業形態計での現金給与総額は、規模30人以上では前年比3.3%増の39万7,949円で、冒頭で紹介した規模5人以上と同様に、33年ぶりの高い伸びとなった。
なお、現金給与総額とは、「きまって支給する給与」と「特別に支払われた給与」の合計額であり、「きまって支給する給与」は労働協約、就業規則などによってあらかじめ定められている支給条件、算定方法によって支給される給与で、いわゆる基本給、家族手当、超過労働手当を含む。一方、「特別に支払われた給与」は、夏冬の賞与、期末手当などの一時金などのことをいう。
きまって支給する給与は前年比2.0%増の28万1,990円で、30年ぶりの高い伸びとなった。きまって支給する給与から、時間外手当などの所定外給与を差し引いた「所定内給与」は前年比2.1%増の26万2,347円で、こちらも30年ぶりの高い伸びとなっている。
パートタイム労働者の時間あたり給与も過去最高の伸び
一般労働者とパートタイム労働者に分けてみると、一般労働者の現金給与総額は前年比3.2%増の45万3,445円で、比較できる1994年以降で最も高い伸びとなっている。所定内給与も、前年比2.4%増の33万2,564円で、過去最高の伸びとなった。
一方、パートタイム労働者についてみると、時間あたり給与(所定内給与)は前年比4.3%増の1,344円で、統計を取り始めた2012年以降で最高の伸びとなっている。
(調査部)独立法人 労働政策研究・研修機構 参照 https://www.jil.go.jp/
これらの問題点を踏まえ、政府、企業、労働組合は、実質賃金の改善に向けた取り組みを強化する必要があります。
具体的な対策としては、以下のようなものが考えられます。
持続的な賃上げの実現(しかし中小零細企業には重荷)、生産性向上による企業の収益改善、社会保障制度の充実による家計の負担軽減、消費者物価上昇の抑制などが必要かも知れませんね。これらの対策を総合的に実施することで、実質賃金の改善と経済の安定成長を目指す必要があります。
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