こんにちはnikoshiba(ニコシバ)です。
日米の金利差拡大を背景に円安が進んでいます。そして、ロシアのウクライナ侵攻なども相まって、資源価格の高騰に拍車をかけています。これらにより原価の高騰を余儀なくされた専門店が商品販売価格に転嫁できるか否かで戦略が分かれています。

インフレでも強い専門店のブランディングはどのように発想するか
昨日のニュースでユニクロは値上げを発表、しかし、無印良品などは価格を維持する方向でとか、真っ二つに分かれています。今後、これ以上に円安が進み、原油価格の高騰などでは値上げせざるを得ないのかも知れません。
ブランディングの必要性
先日もこのnikoshibaの100円ショップは維持できるのか?物価はどこまで上がるでご案内したのですが、日本経済下で、特に輸入に頼る専門店、小売店は厳しい状態だと思います。
このような時期には企業、店舗や、商品のブランドが確立されているか、どうかで大きな違いが出ます。大手のニトリ、ユニクロ、無印良品などはブランドが確立されていて、このコロナ禍においても業績を伸ばしています。
前回も専門店におけるブランディングの必要性と戦略の考え方 でブランドの必要性をご説明しましたが、大手だけではなく、小さなお店でもブランド戦略で成功している店舗、商品もあります。
では、そのブランディングはどのようにするのかを考えてみました。
ブランディングの手法
- 1、ブランディングの必要性や意義を理解する
- 2、マーケティングでどこをターゲットに考えるのか
- 3、ブランドの方向性、コンセプトを決める
- 4、ブランドに価値観を持たせる
- 5、ブランドのマークやロゴでイメージの確立
- 6、ブランドの発信と訴求戦略
- 7、ブランドの認知度合いでの検証発信
上記の手順でブランド構築を行いますが、6、7に関してはブランドイメージを確定したのちでも常に意識してより効果的なモノにしてブランドの価値を高めます。

1、ブランディングの必要性や意義を理解する
前述のような内容になります。
2、マーケティングでどこをターゲットに考えるのか
ブランドの方向性を決定する上では、市場や消費者の嗜好の変化、業界構造など環境をキャッチアップすることも重要です。政治的要因、経済的要因、社会的要因などの外部要因から、顧客のニーズ、競合関係との強みや弱み、 自社の商品や技術的なモノの特徴を踏まえて、ターゲットを決める。
3、ブランドの方向性、コンセプトを決める
ブランドの方向性は、理想的な商品や技術的なサービスや価値観などをどうするかを考えます。ターゲットゾーンに対し、そして、ブランドコンセプトを決め、商品やサービスを提供し、それをどのように高付加価値として作り上げるのかを明確にすることです。
4、ブランドに価値観を持たせる
ブランド価値とは、お客さまがブランドから感じる喜び、買った時にプライドなどを感じるブランドのことです。品質や性能、デザインなどのイメージはもちろんですが、お客さま自身が他への口コミ、SNSなどに発信してくれるような価値観がなければなりません。
5、ブランドのマークやロゴでイメージの確立
お客さま、すなわちユーザーに対し、視覚的効果として、記憶してもらえるのがブランド名やロゴマークです。ブランド価値を上げるためにも重要なものとなります。
ブランド名は昔は分かりやすくでしたが、今では意外なロゴや名前が使用されていて、それがインパクトがあり好感を抱かれているみたいです。そのブランドが持つストーリーや価値観、コンセプトなどとマッチしたモノにすることが大切です。
6、ブランドの発信と訴求戦略
広告やプロモーションの効果を最大限に発揮するためにもキャッチコピーは大切ですね。これにより、マスコミやSNS、Webサイトなどが主流になっている昨今ですが、ターゲットによってはTV、雑誌、新聞などを利用してのアプローチも必要だと思います。
7、ブランドの認知度合いでの検証発信
企業、店舗、商品やサービスなどが認知され、お客さまが魅力を感じ共感してくれたりすることで、ブランディングの方向性が合っているか、育成されているかの確認を、適切な評価方法で定期的に調査し、検証を行うことで再度ブランドの価値観を高める努力が必要です。
ブランディング例
ニトリの成功の秘密!? 〜変わらない創業者のロマン〜

1967年に創業者であり現会長である似鳥昭雄氏が札幌に開いた「似鳥家具店」がニトリのルーツです。オープンから数年間は経営に行き詰まっていましたが、ターニングポイントになったのは、似鳥氏が家具研修セミナーに参加するために渡米したことでした。
アメリカの家具が、日本と比べて高品質で低価格なうえ、消費者のこともよく考えられていることに衝撃を受けたそうです。この渡米をきっかけに、日本人の生活をより豊かにしたいという思いが強くなり、下記のニトリの企業理念である「ロマン」にもつながりました。
「ロマン」を原点に、「ビジョン」の実現をめざし続けます。
ニトリは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマン(志)を社員一人ひとりが企業行動の原点として共有しています。そして、社員の力を結集して長期ビジョンの実現に全力を尽くすことを企業活動の指針と位置づけています。ロマンを原点に、ビジョンを実現していくことで、ニトリはお客様をはじめとしたステークホルダーの皆様とともに多様な豊かさを分かち合っていきたいと考えています。
(出典:http://www.nitori.co.jp/about_us/philosophy.html)
常日頃、似鳥氏が自身に言い聞かせているという「先客後利」という顧客の利益を優先するという考え方が、このような商品開発や価格設定へとつながっているのです。
今回はニトリについて見てきました。その成功の背景には「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」という創業者似鳥昭雄氏の一貫したロマンがありました。改めてコンセプトの大切さをご理解いただけたのではないでしょうか。是非、参考にしてみてください。
BRANDING LAB参照抜粋 https://www.is-assoc.co.jp/brandinglab/nitori-roman
と、あります。
ロマン、ビジョン、コンセプトという言葉が出てきますが、このようにしてニトリはブランド戦略に成功され、今では世界でも通用する企業になられています。
専門店、小売店はもちろんですが、皆さまの会社や、個人でもビジネスをお考えの方は必ずブランディングをしましょう。
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今回のコロナ禍で、医療従事者と関連の方々のご苦労に頭が下がります。感謝をしたいです。皆様も感染対策をなさって大変な生活だと思います。これ以上、感染が拡大しないことを祈っています。
そして、経済は大変な状況ですが、中小企業、個人企業の方々のヒントになり、業績が回復され、スマイルライフになれますようにお祈り致します。
事業のご案内 nikoshiba(ニコシバ)
現在は、専門店チェーンを45年間にわたり経営をしていた実績を生かして、小売業コンサルとして、開業支援や、小売店のノウハウ、システム運営他、M&A、事業承継などのご相談を賜っています。
当時開発した販売POS&受発注のシステム(ぺーパーレスでの受発注システム)、ABSCアプリなどもご案内できますし、経験からホームページの作成なども専門店ならではのアドバイスや、SEさんなどのご紹介もいたします。
その他、高齢者、初心者の方のスマホやPCのこと、健康や日常生活で少しでもお役に立てるといいなとの思いも含めアップしています。ご笑覧賜れば幸いです。

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詳しくは 専門店マニュアル
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