卵の価格ですが、少しは安くなりそうかと思っていましたが、また高くなりそうな感じですね。卵には赤や白の殻の卵、黄身の色も違いがありますね。そんな卵ですが、消費者の立場ではどのような見分け方があるのかを調べてみました。
価格高騰でも後悔しない！知って得する「卵の殻・黄身・サイズ」に隠された真実
価格高騰が続く「エッグショック」の今、賢い卵の選び方を解説。卵の殻の色、黄身の濃さ、サイズの真実とは？鮮度と品質を重視した「納得のいく卵」の見分け方をご紹介します。
目次
賢い消費者が知るべき卵の真実：殻の色、黄身の色、サイズの選び方
「JA全農たまごによると、17日時点のMサイズ卵の平均卸売価格は1kgあたり325円と、「エッグショック」と呼ばれた2023年春の水準に迫っている。」
このニュースを見て、再び家計を圧迫する卵の価格高騰にため息をついている方も多いのではないでしょうか。燃油・飼料価格の上昇、鳥インフルエンザによる殺処分、そして猛暑による採卵率の低下…。これらの複合的な要因が「エッグショック」として私たちの食卓を直撃しています。
洋菓子店をはじめ、卵を多く使う業界では経営を圧迫する深刻な状況です。こんな時代だからこそ、賢い消費者として、卵に関する正しい知識を身につけ、納得のいく卵を選ぶためのヒントをご紹介します。
1. 殻の色：赤玉と白玉、栄養価の違いは？
スーパーに行くと、白い殻の「白玉」と赤褐色の「赤玉」が並んでいますね。
- 色の違いの理由: 卵の殻の色は、鶏の品種によって決まります。一般的に、羽毛が白い鶏は白玉を、褐色の鶏は赤玉を産む傾向があります。
- 栄養価・味の違い: 結論から言うと、殻の色と卵の栄養価や味に直接的な違いはありません。
- 価格の違いの理由: 赤玉を産む鶏は、白玉を産む鶏に比べて飼育に手間がかかったり、エサを多く食べる傾向があるため、コストが高くなり、店頭価格も高めになることが多いです。
【賢い消費のポイント】 「赤玉だから栄養がある」と誤解せず、価格を重視するなら白玉を選ぶ、というように、目的に合わせて選びましょう。
2. 卵の大きさ：サイズで変わるのは「卵白」の量
卵のサイズはSSからLLまで、重さによって6段階に分けられています（Mサイズは58g～64g未満）。
- 違いの理由: 鶏は成長するにつれて大きな卵を産むようになります。
- 実質の差: 実は、卵黄の大きさはどのサイズもほとんど変わりません。 サイズが大きくなるほど、卵白の量が増えます。
【賢い消費のポイント】
- 卵黄を重視する料理（卵かけご飯、マヨネーズ作りなど）：サイズによる卵黄の差は少ないため、価格が手頃なMサイズやSサイズでも十分です。
- 卵白を多く使う料理（メレンゲ、お菓子作り、オムレツなど）：LサイズやLLサイズを選ぶと効率的です。
3. 黄身の色：濃い方が栄養がある？
「黄身の色が濃い方が新鮮で栄養価が高い」と思われがちですが、これも間違いです。
- 色の違いの理由: 卵黄の色は、鶏が食べる**飼料に含まれる色素（カロテノイド）**によって決まります。
- トウモロコシが主原料だと濃い黄色に。
- パプリカやマリーゴールドなどを飼料に混ぜると、オレンジ色や赤みがかった濃い色になります。
- お米などを多く与えると、白っぽい黄身になります。
- 栄養価・味への影響: 黄身の色の濃淡は、栄養価や味に直接的な影響はありません。 生産者の工夫やこだわりが色に反映されているにすぎません。
【賢い消費のポイント】 黄身の色にとらわれず、パッケージに記載されている飼育方法や飼料（非遺伝子組換え、抗生物質不使用など）に注目してみましょう。これらは鶏の健康や卵の風味に影響を与える可能性があります。
4. 賢い卵の見分け方：本当に大切な「鮮度」と「品質」
卵を選ぶ際、最も重視すべきは「色」や「大きさ」よりも**「鮮度」と「品質」**です。
- 賞味期限/採卵日をチェック:
- 賞味期限までの期間が長いものを選びましょう。最近は「採卵日」が記載されているものもあるので、可能な限り新しい日付のものを。
- 殻の状態を確認:
- ひび割れやキズがないか確認します。小さなひびから雑菌が侵入する可能性があります。
- パックの情報を確認:
- 「平飼い」「放し飼い」といった飼育方法や、こだわりの飼料（例：有機JAS認証、特定原料不使用）の記載があれば、生産者の姿勢が分かります。価格だけでなく、安心や安全へのこだわりを比較するのも一つの手です。
- 水の浮き沈み（購入後）:
- 新鮮な卵は水に沈みます。古い卵は気室が大きくなり、水に浮くようになります。調理前に手軽に鮮度をチェックできます。
5. 知っておきたい「高級卵」と「一般的な卵」の違い
価格高騰の中、「高級卵」と表示された卵に手を伸ばすか迷うこともあるかもしれません。価格差はどこから生まれるのでしょうか。
| 項目 | 高級卵の特徴 | 一般的な卵の特徴 |
| 飼育環境 | 広々としたストレスの少ない環境（平飼い・放し飼いなど）で、のびのびと育てられた鶏から採卵されます。 | ケージ飼育など、効率を重視した飼育環境が多いです。 |
| 餌 | 栄養バランスに配慮し、独自にブレンドされた特別な飼料が与えられます（例：非遺伝子組換え飼料、自家配合飼料）。 | トウモロコシを主原料とした標準的な飼料が多いです。 |
| 味わい | 濃厚なコクや甘みがあり、卵特有の生臭さが少ないのが特徴です。 | バランスの取れた味わいが特徴です。 |
| 栄養価 | 特定のビタミンやミネラルが豊富に含まれるよう工夫されている場合があります。 | 日本食品標準成分表に基づいた標準的な栄養価です。 |
【高級卵の賢い楽しみ方】
せっかくの高級卵は、その本来の味を最大限に楽しむのがおすすめです。
- シンプル調理が一番: 卵かけご飯（TKG）や卵焼き、目玉焼きなど、調味料を控えめにして、卵本来の濃厚なコクと風味を味わってみてください。
まとめ
価格高騰が続く今、消費者は「安いから」という理由だけでなく、「何を求めて、何を優先するか」を考えて卵を選ぶことが大切です。正しい知識を武器に、ご家庭にとってベストな卵を選んでいきましょう！
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