鈴木憲和農林水産大臣が、テレビ朝日系番組「羽鳥慎一モーニングショー」（10月27日放送）に生出演され、国内米の価格について丁寧に説明されたことに、私は強く共感しました。
特に、前任の 石破茂首相が「米（５キロ当たり）3000円台でなければならない。4000円台などあってはならない」と発言したことへの苦言を呈された部分。
このやり取りには、消費者・生産者双方を意識したバランス感覚が感じられ、私自身、ブログにしてこのテーマを取り上げたいと思いました。
モーニングショー生出演・鈴木憲和農水相が語る“米問題”の本質──共感を呼んだ丁寧な説明とは
2025年10月27日放送「羽鳥慎一モーニングショー」に生出演した鈴木憲和農水相が、コメ価格をめぐる議論で「価格は市場が決めるべき」と明言。
石破前首相の「4000円はあってはならない」発言に苦言を呈し、消費者と生産者の両方に配慮した姿勢を示しました。
高齢者の生活や地域のつながりにも影響する“米問題”を、丁寧にわかりやすく解説します。
目次
発言内容の整理とポイント
番組では、コメ価格が高騰している現状をパネルで紹介。
そのうえで、石破前首相の発言（「5 キロ3000円台でなければならない。4000円台などということはあってはならない」）を取り上げ、鈴木大臣が次のようにコメントされました。
- 「まず私から明らかにしておかなければいけないのは、総理大臣が『4000円台などということはあってはならない』ということを発言すべきではないと思います。」
- 「生産コストというのもありますが、消費者が受け入れていただける平均価格もあると思っていて、そのバランスの中で全体として決まっていくことだと思いますので、政治の側からこの価格にコミットするみたいな話をするというのはいかがなものかなと思っていて。私としては前からこれは申し上げている。」
ポイントとしては
- 政治・政府が一律に「この価格でなければならない」と数字目標を提示することに慎重な姿勢
- 生産者コスト・消費者受容という二つの視点を両立させる必要性
- 市場のメカニズム（需給・流通）を無視せず、全体としてバランスを取るべき、という考え
このように整理できます。
なぜこの発言が「共感できる」と感じたか
私がこの発言に強く共感した理由を、いくつか挙げます。
高齢者として、そして地域での活動を意識する立場から考えると、次のような視点が大切だと感じるからです。
1. 消費者（高齢者世帯）への配慮
高齢者世帯では、毎日の食卓に欠かせない「お米」の価格が上がると、家計に大きな影響があります。しかも買い物に出かける力が落ちていたり、運搬が大変だったりという事情もあります。
鈴木大臣の「消費者が受け入れていただける平均価格もあると思っている」という言葉に、そうした家計のリアルを感じました。
この点で、「価格は○○円でなければならない」という政治的な宣言だけではなく、「生産側・消費側・流通側」のバランスの中で考えるという姿勢が安心できます。
2. 生産者・農家の視点も無視しない
逆に、国内でお米を作る農家の方々もまた、コスト（燃料・肥料・人手・機械など）が上がる中で苦しい現状があります。生産を維持し、次世代へ引き継いでいくためには、あまりにも低い価格では農業が成り立たなくなります。
鈴木大臣が「まずは安定した生産環境を…」という姿勢を示していることにも重要性を感じました（就任記者会見での発言より）農林水産省
3. 市場メカニズム・流通構造を重視
お米は作ったらすぐ売れるものではなく、流通・販売・保管など多くのプロセスを経ています。価格高騰の背景には、需給のひっ迫・国内収量の低下・在庫の問題・流通コスト上昇などが複合的に関わっています。
例えば、石破首相時の発言の中で「なぜ高いのかがわからなければ、下げることはできません」と述べられており、供給構造分析の必要性を指摘しています。
このように、「数字だけを出せばいい」という論ではなく、構造を見据えて政策をつくろうという姿勢が好ましいと感じます。
背景となるコメ価格の状況
ブログ読者の方にも事情が伝わるよう、簡単に背景を整理します。
- 2024年6月の時点では、5 キロあたり2000〜2200円程度であったとの報道もありました。週刊女性PRIME+1
- しかし、2025年5月5日〜11日のスーパー販売価格では、5 キロあたり平均4268円という報告もあります。文化放送+1
- そのため、政府・農水省では「5 キロ3000円台を目指す」という目標が出されました。東洋経済オンライン+2Reuters Japan+2
このように、消費者の家計にとって「いつもの価格」とはかけ離れた上がり方であり、「なぜ上がっているのか」「これからどうなるのか」という不安が広がっているのが現状です。
私がブログで紹介したいポイントを、高齢者の観点から付け加えます。
・食料・お米の安定は“心の安心”にもつながる
高齢になると、食材の選択肢が減ったり、買い物や調理の負担が増えたりします。
「いつものお米が、このくらいの価格で買える」という安心感が、日々の生活リズムや精神的な安定にも関わります。
その意味で、コメ価格の高止まりは、食生活だけでなく「家で安心して暮らせる」という意味でも影を落とします。
今後注目すべきこと・私たちができること
最後に、ブログ読者向けに「注目すべき点」と「私たちができること」を整理します。
注目すべきポイント
- 今後、政府・農水省がどのような流通改革（備蓄米放出、随意契約、流通チャネルの見直しなど）を打ち出すか。
- 生産コスト（肥料、燃料、人手、農機具など）がどう変わるか。それによって農家の継続性が左右されます。
- 消費者側の「受け入れられる価格水準」がどのあたりになるか。例えば5 キロ3000円台という目標が現実に近づくかどうか。
- 地域でのお米の分担・共有・助け合いの動きがどう広がるか。
私たちができること（高齢者・地域活動の視点で）
- 家計チェック：自分の家で購入しているお米の価格・量を記録し、変化を意識する。
- 地域で「お米をみんなで分け合う会」などを企画して、交流・おしゃべりの場にする。おしゃべりを介した認知症予防としても一役。
- 地元の農産物や直売所、JAなどの活動に目を向け、「価格が高い背景」「生産者の声」を聞いてみる。理解を深めることで、会話のネタにもなり、認知刺激につながります。
- 家族・友人との会話時に、お米の話題を振る。例えば「最近お米の値段が…」「昔は〇〇円で…」といった会話から、連帯感・安心感が育まれます。
終わりに
鈴木農相の「価格は市場の中で決まるべき」「消費者が受け入れられる平均価格もある」などの発言には、単に数字を言うだけではなく、「消費者・生産者・流通」という関係性を大切にする姿勢が感じられ、私としては非常に共感を覚えました。
高齢者の私たちにとって「食」が生活の基盤であり、安心の源泉です。お米の価格・流通・生産の動きを知ることは、家計だけでなく心の安心、地域でのつながり、認知症予防にも通じます。
このブログを読んでくださった皆さんと一緒に、お米をめぐる話題を“語り合う”きっかけになればと思います。
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