１１月２日、日本時間の夜、ドジャースが名門ライバル Toronto Blue Jays に敵地で劇的な逆転勝利を収め、７戦に及んだ熱戦の末に ２年連続の世界一 を達成しました。勝利を引き寄せた立役者として、投打に渡って活躍した日本人スーパースター 大谷翔平 投手（31）と、鉄腕のような底力を見せた 山本由伸 投手（27）の姿を中心に、試合の流れ・個人のハイライト・そして今後へ向けた展望を振り返ってみたいと思います。
（以降、「大谷」「山本」と表記します）
ドジャース２年連続世界一！大谷翔平と山本由伸が導いた感動のGame7勝利
ドジャースがブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦を制し、2年連続世界一！大谷翔平が投打で奮闘し、山本由伸が連投でMVPを獲得。日本人選手の活躍が輝いた感動の決戦を詳しく振り返ります。
目次
執念の連投で世界を掴んだ！山本由伸MVP、大谷翔平も投打で奮闘
祝！２年連続世界一 〜 Los Angeles Dodgers 優勝の舞台裏 〜
大谷翔平：投打で魅せる“二刀流”の矜持出場概要
- 大谷はこの第７戦で「１番・投手兼DH」として先発。投げては３回途中で３失点と苦しい立ち上がり。AP News+3
- 打撃陣ではマルチ安打を記録。バッターボックスでは２安打、さらに出塁もして得点機を演出しました。
投手としての課題と収穫
大谷の“投げる”パートは、やはり“二刀流”の難しさを物語るものとなりました。３回途中で降板となったのは、エース級としての安定感を求められる舞台としては、少し“荒さ”が見えたという印象です。特に、３回に Bo Bichette に放たれた３ランを含めた５安打・３失点の内容は、相手に主導権を与えてしまったと言わざるを得ません。AP News+1
一方で、確実に収穫もありました。打席では得意の“攻撃型”の姿勢を見せ、２安打。まさに投打両面で攻めの姿勢を持って臨んだ姿でした。これは、大谷という選手が「ただ投げる／ただ打つ」ではなく、チームの勝利に貢献するために全力を尽くしている証でもあります。
打者としての貢献
攻撃面では、初回からセンターへのヒット、さらには出塁、得点圏に走者を運ぶなど、攻撃のリズムを作る役割を果たしました。これは、彼が“投げるだけ”ではなく“打つことで役割を担う”というチームにとっての貴重な存在であることを改めて印象づけた場面でした。
感じたこと・これからへ向けて
今回のGame 7の登板は、思い通りとは言えないものでしたが、「勝ち切る」ために全力を投じる姿勢が伝わってきました。二刀流選手として、負担も大きい中でこれだけの舞台に立ったというだけでも、称賛に値します。今後、さらなる完成度を高めるためには、“投打”どちらかだけでなく、両方で「勝負どころを作り出せるか」が鍵となるでしょう。チームは優勝しましたが、大谷自身にとってはむしろ「次のステップ」が見える一戦だったのではないでしょうか。
山本由伸：鉄壁の投球でシリーズ制覇に導く
シリーズ通算の軌跡
- 山本はこのシリーズ、合計 17⅔イニング を投げ、平均自責点1点台という驚異的な数字を残しました。
- 特筆すべきは、Game 6で96球を投げた翌日、Game 7でも登板し、２回⅔の無失点で勝利を手繰り寄せた点。０日休養での登板というタフな状況ながら、結果を出したその精神力・身体力には驚かされます。
- 最終的には、シリーズＭＶＰにも選出されました。AP News+1
Game 7での大仕事
Game 7の舞台で、山本が見せたのは“勝負強さ”そのものでした。２アウト・ランナー２・３塁という緊迫の場面で、最後はゲームを終わらせるダブルプレーを誘発。優勝を決定づけた瞬間にマウンドにいたのが彼だったという事実に、プロフェッショナルとしての完成度を感じます。
また、監督の Dave Roberts も「彼が最高の選択肢だった」と称賛するほど。AP News
日本球界・メジャー球界へのインパクト
山本のこの活躍は、日本人投手がメジャーリーグの大舞台でいかに“勝負どころ”を任され得るかを証明した瞬間でもありました。世界シリーズのMVPという輝かしい称号も、その象徴と言えるでしょう。
そして、チームとしては「彼に任せれば勝てる」という信頼が一層高まったはず。今後も、この「鉄腕役割」を軸に据えて戦っていくことが、ドジャースの投手戦略にも大きな影響を与えるでしょう。
試合の流れと勝因
- 第７戦は、延長１１回制でドジャースが 5–4 でブルージェイズを下しました。
- ブルージェイズが序盤に３点リードを奪ったものの、ドジャースは粘り強く反撃。９回に Miguel Rojas の同点ホームランで延長へ。
- １１回、 Will Smith の決勝ソロホームランで勝ち越し。山本の守りでそのままタイトルを手繰り寄せました。
勝因として挙げたいポイントは：
- 投手陣のキレ・耐久力：山本を筆頭に、予想以上の投球を展開。
- 勝負どころでの打撃：延長を決める一発、勝ち越しの一発と、打席での“重み”ある結果。
- 精神的な強さ：逆境に追い込まれても「諦めない」姿勢を体現。その象徴が山本、大谷ら日本勢の存在だったとも言えます。
日本人選手としての誇りとこれから
今回の優勝には、二人の日本人選手が中心的な役割を果たしていました。大谷の投打両面のチャレンジ、山本の鉄壁のエースぶり。これらが、「日本人だから」「海外だから」という枠を超え、真に“勝つための存在”としてメジャーの頂点で光ったことは、日本スポーツファンとしても大きな誇りに思います。
今後に向けて、私が注目していることは次の通りです：
- 大谷が投手・打者として次シーズンどのような進化を遂げるか。特に「投げる機会」「打撃の安定性」。
- 山本がシリーズＭＶＰを獲得したことで、チーム内・リーグ内での立ち位置が更に変化する可能性。先発完投、短い休養での登板など、運用の幅も広がるかもしれません。
- ドジャース自体が「連覇」という壁を越えたことで、チーム文化として“優勝常連”の風格をより強固にするでしょう。日本人選手の起用・活躍もその中でより一層重視されるはずです。
結びに
この世界一の背景には、個人の才能だけでなく、チームとしての “執念” と “信頼” があったように感じます。大谷も山本も、単に数字を残したという以上に、「この場面でこの役割を果たす」という意思と準備を持って、そのマウンド・バッターボックスに立ちました。
日本から遠く離れた舞台で、こうして躍動する姿を見せてくれた二人に感謝と敬意を。そして、次シーズンもまた、彼らがどんなドラマを創ってくれるのか、大いに期待したいと思います。
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